今回は、リカバリーモードでTime Machineを使ってPCを丸々復元する方法を紹介します。
準備すること
リカバリーモードでTime Machineを使ってPCを復元する前に必要なことをお伝えします。
作業リスト
- Time Machineでバックアップ
- OSインストーラを用意
- 電源アダプタで電力供給
- PCをシャットダウン
Time Machineでバックアップ
Time Machineを使ってPCを復元したいならば、Time Machineを使ってPCをバックアップしている必要があります。Time Machineを使ってバックアップしてないと、たとえバックアップデータがあったとしてもTime Machineを使って復元ができません。Time Machineを使って復元したいならば、必ずTime Machineを使ってバックアップを取りましょう。
Time Machineを使ってバックアップを取る方法は別の記事に書きましたので、まだ使ったことのない方は参考にしてみてください。
OSインストーラを用意
PC本体ストレージを交換してOSが入ってない時は、リカバリーモードを立ち上げるためにOSインストーラが必要です。また、何か知らのトラブルでリカバリーモードが立ち上がらず、OSの再インストールを求められることもあります。このような場合に備えてOSインストーラを用意しておきましょう。
OSインストーラの作成方法は、別の記事に書きましたので参考にしてみてください。
電源アダプタで電力供給
長時間のデータ復元に備えて、バッテリー駆動ではなく電源駆動にします。電源アダプタをコンセントに差し込んで電力供給しましょう。
PCをシャットダウン
リカバリーモードで立ち上げるために、事前にPCをシャットダウンしておきましょう。再起動でもリカバリーモードで立ち上げることが可能ですが、作業が少し忙しくなります。
Time Machineで復元する
それではTime MachineでバックアップしておいたPCデータをリカバリーモードで復元する方法をお伝えします。
作業リスト
- OSインストーラ用USBを刺し込む
- リカバリーモードを立ち上げる
- 本体SSDをフォーマットする
- PCを復元する
- 基本設定をする
OSインストーラ用USBを刺し込む
全章の「準備すること」でも説明しましたが、PC本体ストレージを交換してOSが入ってない時は、リカバリーモードを立ち上げるためにOSインストーラが必要です。また、何か知らのトラブルでリカバリーモードが立ち上がらず、OSの再インストールを求められることもあります。このような場合に備えてOSインストーラをスタンバイしておきます。
準備していたOSインストーラUSBをMacBook Airの右側USBスロットに差し込みます。理由は復元の際に利用する外付けHDDを電源供給の安定している左側USBスロットに差し込んで使いたいからです。外付けHDDの安定作動を考慮し、右側USBスロットにOSインストーラUSBを差し込みます。
リカバリーモードを立ち上げる
「Command + R」を押しながら「電源ボタン」を押して「リカバリーモード」を立ち上げます。「Command + R」は少し長めに押しておきます。リンゴののマークが出た後にリカバリーモードが立ち上がります。
本体SSDをフォーマットする
PC本体SSDを交換して新しいSSDを搭載した場合は、そのSSDをフォーマットします。
(すでにMacOSが入っているSSDを使っている場合はこの作業を飛ばして「(4)データを復元する」に進んでください)
<リカバリーモードでSSDをフォーマットする方法>
(1) ①「Disk Utility」を選択して、②「Continue」をクリック。
(2) ①新しいSSD(名前はMacintoshではない)を選択して、②「Erase」をクリック。
(3) ①「Name: 」に「Macintosh HD」と入力、②「Format:」は「APFS」を選択。③「Erase」をクリック。
(4)「Erase」が終わったら、①メニューバーの「Disk Utility」にカーソルを合わせて、②「Quit Disk Utility」をクリックしてDisk Utilityを終了させる。
PCを復元する
いよいよPCを復元する作業に入ります。
(PC本体にOSが入っている場合は「(3)本体SSDをフォーマットする」を飛ばしてこれから説明する復元作業をしてください)
(1)Time Machineを利用して外付けHDDに保存していたデータを本体SSDに復元します。Time Machineを利用してバックアップを保存しておいた外付けHDDをMacBook Airの右側USBスロットに差し込みます。
(2)リカバリーモードの①「Restore From Time Machine Backup」を選択して、②「Continue」をクリック。
(3)Time Machineを使った復元モードが立ち上がるので「Continue」をクリック。
(4)バックアップデータを選ぶ画面に切り替わるので、①「Time Machineでバックアップした外付けHDD名(私の場合はForBackUp)」を選択して、②「Continue」をクリック。
(5)Time Machineのバックアップ履歴が表示されるので、①一番新しい日時のものを選択して、②「Continue」をクリック。
(6)復元するストレージを選ぶ画面に切り替わるので、①SSDフォーマット時につけた名前(私の場合はMacintosh HD)を選択して、②「Restore」をクリック。
「Restore」をクリックすると復元作業が自動的に開始されます。復元中はモニターを閉じたりせず、静かに待ちましょう。復元は20〜30分ぐらいで終わります。
基本設定をする
復元が終了するとOSが立ち上がります。wifi設定やApple IDなどの基本設定を行なう画面がでますので、指示に従って設定してください。
まとめ
Time Machineを使ってPCを丸々復元する方法は、手順通りに行えばできます。
Time Machineを利用してバックアップを保存しておいた外付けHDDをMacBook Airの右側USBスロットに差し込むのが作業上のポイントだと思います。私は、HDDをMacBook Airの右側USBスロットに差し込んで復元を試みたため、HDDへの電源供給が不安定でHDDが何度もダウンして復元できなかった経験があります。