接尾辞
名詞、動詞、形容詞などの後ろにつけて、文法、語義、語感にさまざまな変化をもたらす要素。
主な接尾辞
- 儿ér(普通話の北方方言で、話し言葉でのみ使われる)
- 単音節名詞を二音節化する。例:天儿、花儿
- 小さいこと、かわいらしいことを表す。例:鸟儿、刀儿、小河儿
- 動詞や形容詞を名詞化する。例:座儿、吃儿、干儿、热闹儿
- 事物を抽象化するために用いる。例:门儿(内部事情)、根儿(基盤)
- 異なる事物であることを表す。例:白面(小麦粉) —> 白面儿(ヘロイン)
- 少数の動詞の接尾語に用いる。例:玩儿
- 形容詞の重複の直後に用いる。例:慢慢儿的、干干净净儿的
- 親しさを表す。例:老头儿、小孩儿
- 子zi
- 名詞の後ろにつける。例:桌子、筷子、蝦子
- 動作や状況を表す動詞/形容詞を名詞化する。例:筛子、梳子
- 身体的特徴などを表す形容詞の後ろにつけると、軽視、軽蔑、嫌悪の意味を含む。例:胖子(でぶ)
- 頭tóu
- 名詞の後ろに用いて、丸い塊状またはとがった塊状のものを示す。例:饅頭、木頭、舌頭
- 名詞の後ろに用いて抽象名詞を作る。例:風頭、花頭、口頭
- 動詞/形容詞の名詞化。味・考え方・分量など抽象的な事物を表す。例:念頭、想頭、苦頭
- 一部の動詞はその動作をする価値を表す。例:看頭(見どころ)、聽頭(聞きばえ)、吃頭(食べてみる価値)
- 普通话で使われて「[方位]+頭」の形で方位詞を作る。例:上头(上)、前头(前)、里头(中)
- 件jiàn
- より大きい事物の一部分になるもの。例:部件(組立品)、配件(付属品)
- 事件、書類などに用いる。例:案件(訴訟事件)、信件(郵件)、稿件(原稿)
- 輸送する貨物、荷物に用いる。例:小件(小型荷物)、快件(速達便)
- 們men
- 複数を表す。例:我們、人們、學生們
- 者zhě
- 形容詞/動詞/名詞について「⋯⋯の状態にある人(事物)」「⋯⋯の動作をする人」を意味する。例:記者、強者
- 「工作」「主義」などの語について「従事者」「(活動)家」「⋯⋯思想の持ち主」を意味する。例:新聞工作者、醫務工作者
- 化huà
- 名詞/形容詞/動詞につけて動詞を作る。性質や状態が「そのようなものになる」「そのようなものにする」ことを表す。例:現代化、少子化、自動化
- 麼me
- 特定の代詞や副詞の後に用いる。例:這麼(このように)、那麼(あんなふうに)、什麼(なに)、怎麼(どう)、多麼(なんと)、要麼(どう)