

中国語の単語構造ってちょっと複雑そう

単語構造が日本語と違うから難しく感じるかもしれませんが、基本がわかれば簡単ですよ

え!?そうなの!?基本が知りたい!

今回は中国語・華語の単語構造の基本についてお伝えします
- 中国語の単語構造の基本がわかる
- 中国語の単語を自分で読める、発音できるようになる
まず始めに、中国語の説明方法についてお伝えしたいことがあります。
用語には英語の直訳を併記
私は台湾の語学センターで中国語学習を開始しました。初学のうちは英語で授業を受けたので、発音の用語も英語で覚えました。帰国後、覚えた用語の日本語での用語名を調べましたが、英語(とその直訳)の方が直感的で理解しやすいと感じています。そのため、理解のしやすさを考慮して、用語には英語と英語の直訳も併記しています。例えば「声母(initals, 頭文字)」の場合、「声母」が日本語の用語名、「initials」が英語名、「頭文字」が英語直訳の用語名です。
中国語の単語構造の基本
このページでは、中国語の単語構造の基本的について説明します。
一番最初の項目「中国語の単語構造」だけ読んでも理解できるように書いていますが、より詳しく知りたい方のために中程に詳細な情報を書いています。
中国語の単語構造
まずは中国語の単語構造をお伝えします。
中国語の単語構造のポイント
- 中国語の単語構造は「声母(頭文字)+韻母(語尾)」、発音する時に声調(トーン)が加わる
- 中国語では発音時の音の高低「声調(トーン)」が決まっていて、4種類ある
- 発音記号を書く時は、韻母(語尾)の母音の上に声調記号(トーンマーク)を表記する
用語の説明は下記です。
- 声母(initials, 頭文字):単語の最初の子音
- 韻母(finals, 語尾):単語の声母(頭文字)を除く残りの後方の主母音を中心とした部分
- 声調(tones, トーン):発音時の音の高低で、中国語は4種類
- 声調符号(tone mark, トーンマーク):4種類ある声調をそれぞれ記号「ー, 丿, V, 丶」で表したものであり、発音記号(拼音など)を書く時は、声調符号(トーンマーク)を韻母(語尾)の主母音の上に表記
中国語が日本語と大きく違うところは「声調(トーン)」があることです。馴染みのないものだと思いますので、書き方なども含め、少しずつ覚えていきましょう。
以上が中国語の単語構造の基本説明ですが、さらに簡単に下記のように覚えてください。
中国語の単語構造
単語構造=声母(頭文字)+韻母(語尾)、発音する時に声調(トーン)が加わる
単語構造の詳細説明
「中国語の単語構造」の内容を専門用語を交えて詳しく説明します。基本的なことは前項ですでにお伝えしましたので、より詳しく知りたい方だけ目を通してください。
中国語の単語構造
中国語の単語の発音・綴りは通常、一文字ずつではなく、単語の一音節(分節音素部分)を表す声母(頭文字)と韻母(語尾)で構成されています。また、発音する際には音の高低「声調(トーン)」によって意味の区別を行ないます。
声母(initials,頭文字)
声母(initials, 頭文字)は、中国語の音韻学で「一音節中の先頭の音(頭子音)」のことです。もっと簡単に言うと「単語の最初の子音」のことです。英語では「initials(頭文字)」と言い、「最初の文字」であることを連想しやすいです。
韻母(finals, 語尾)
韻母(finals, 語尾)は、中国語の音韻学で「先頭の音(頭子音)以外の部分」のことです。主母音前にくる半母音・中間母音(介音)、主母音、最終母音or子音(尾音)の組み合わせで成り立っています。もっと簡単い言うと「単語の声母(頭文字)を除く残りの後方の主母音を中心とした部分」のことです。英語では「finals,(語尾)」と言い、「後ろの語(文字)」であることを連想しやすいです。
大まかな単語(音節)構造は下図の通りです。

声調(tones, トーン)
声調(tones, トーン)は、言語において意味の区別に用いる発音の高低のことです。発音する時に重要となる要素の1つで、中国語には4種類あります。
声調記号(tone mark, トーンマーク)
声調記号(tone mark, トーンマーク)は、声調(tones, トーン)を記号で表したものです。
中国語の4種類の声調(tones, トーン)は4種類あるので、声調記号(トーンマーク)もそれぞれに対応して「ー, 丿, V, 丶」の4種類あります。
声調符号(tone mark, トーンマーク)を発音記号(拼音など)と一緒に書く時は、韻母(finals, 語尾)の主母音の上に表記します。
実際の単語で構造を確認してみよう
中国語の単語の綴り方を、実際の中国語の単語で見てみましょう。「中国語の単語構造のポイント」でお伝えした3つのポイントをもう一度思い出してください。
- 中国語の単語は「声母(頭文字)+韻母(語尾)+声調(トーン)」の3つで構成
- 声母(頭文字)は子音のこと、韻母(語尾)は母音のこと、声調(トーン)は発音の音の高低のこと
- 声調記号(トーンマーク)を韻母(語尾)の主母音の上に表記
では、実際の単語で見てみましょう。
例えば、中国語の単語「出」を見てみます。
“出“の発音の綴りは「chū」です。これを「声母(頭文字)、韻母(語尾)、声調(トーン)」の3つの要素に分解してみましょう。声母(頭文字)は子音だから「ch」、韻母(語尾)は母音だから「u」、声調記号(トーンマーク)は語尾の上に表記されているものだから「ー」だとわかります。つまり、単語「出(chū)」を分解すると以下のようになります。
- 声母(頭文字):ch
- 韻母(語尾):u
- 声調記号(トーンマーク):ー(第1トーン)
声母(頭文字)・韻母(語尾)・声調(トーン)をさらに詳しく知りたい方へ
中国語の単語構造の各構成要素「声母(頭文字)・韻母(語尾),・声調(トーン)」についてさらに詳しく知りたい方は、それぞれ別の記事に書きましたので、そちらを参照してください。
声母(initials, 頭文字)について
韻母(finals, 語尾)について
声調(tones, トーン)について
まとめ
もう一度、中国語の単語構造をシンプルに書いておきます。
中国語の単語構造
単語構造=声母(頭文字)+韻母(語尾)、発音する時に声調(トーン)が加わる