中国語の単語(音節)構造の大枠は理解したけど、それぞれの要素について知りたいなぁ
声母(Initials)について知りたいんだけど
声母(Initials)は単語(音節)構造の大事な要素だよね
理解するのって難しい?
そんなことないよ。基本を押さえておけば問題なし!
それでは、今回は中国語・華語の声母(Initials)についてお伝えします
- 声母(Initials)がわかる
- 声母(Initials)の発音練習ができる
単語(音節)構造の基本が知りたい方へ
この記事は、単語(音節)構造の要素「声母(Initials)・韻母(Finals)・声調(Tones)」いずれかの各論です。単語(音節)構造自体の基本が知りたい方や曖昧な方は、先に下記の記事を参照してください。
用語には英語を併記
私は台湾の語学センターで中国語学習を開始しました。初学のうちは英語で授業を受けたので、発音の用語も英語で覚えました。帰国後、覚えた用語の日本語での用語名を調べましたが、英語の方が直感的で理解しやすいと感じています。そのため、理解のしやすさを考慮して、用語には英語も併記しています。例えば「声母(Initals)」の場合、「声母」が日本語の用語名、「Initials」が英語名です。
声母(Initials)
それでは、声母(Initials)についてお伝えしていきます。
声母(Initials)とは
声母(Initials)とは、中国語の音韻学で「一音節中の先頭の音(頭子音)」のことです。簡単に言うと「単語の最初の子音」のことです。英語では「Initials」と言うので「最初の部分」であることを連想しやすいです。
声母(Initials)とは
単語の最初の子音
声母(Initials)の種類
中国語は、21個の声母(Initials)を持っています。
中国語の声母(Initials)をまとめたものが下図です。
声母(Initials)の一覧表
発音名 | 無気音 | 有気音 | 鼻音 | 摩擦音 | 側面音 |
---|---|---|---|---|---|
唇音 | b(o) | p(o) | m(o) | f(o) | |
舌尖音 | d(e) | t(e) | n(e) | l(e) | |
舌根音 | g(e) | k(e) | h(e) | ||
舌面音 | j(i) | q(i) | x(i) | ||
捲舌(反り舌)音 | zh(i) | ch(i) | sh(i), r(i) | ||
舌歯音 | z(i) | c(i) | s(i) |
各横列は同じ発音方法の仲間です。例えば「b, p, m, f」は「唇音」という唇を使用した発音方法の仲間同士です。同じ仲間の中にさらに「有気音、無気音、鼻音、側面音」という細かい発音方法の違いがあります。細かい発音方法が縦列に該当します。
声母(Initials)の発音方法
中国語の声母(Initials)の発音方法は、発音名(発音方法)ごとに記事を書いています。
それぞれの記事には、発音のコツや音声データも添付していますので、発音練習する際に参考にしてみてください。
中国語の単語(音節)構造やその構成要素の基本を学びたい方へ
ピンインや発音の基礎知識、中国語の単語(音節)構造の基本やその構成要素について解説している記事を紹介します。
中国語・華語の単語(音節)構造は「声母(Initials)+韻母(Finals)」で出来ていて、発音する時に声調(Tones)が加わります。この基本構造を正しく理解できるとピンインや声調記号(Tone marks)も自分で書けるようになります。以下の4つの記事を最初に読んで頂くと、中国語の単語(音節)構造が理解できるようになると思いますので、ぜひ目を通してみてください。
1.中国語・華語の単語(音節)構造の基本について
中国語の単語(音節)構造の基本を説明している記事です。単語(音節)構造の基本を理解したい方は、この記事をまず最初に読んでください。
2.声母(Initials)について
中国語の単語(音節)構造の各論「声母(Initials)」についての記事です。
「声母(Initials)」は全部で21個あり、それら全ての発音の基本・方法・コツをまとめた記事です。
3.韻母(Finals)について
中国語の単語(音節)構造の各論「韻母(Finals)」についての記事です。
「韻母(Finals)」は全部で36個あり、それら全ての発音の基本・方法・コツをまとめた記事です。
4.声調(Tones)について
中国語の単語(音節)構造の各論「声調(Tones)」についての記事です。
まとめ
これまで学んできた声母(Initials)についてシンプルにまとめておきます。
声母(Initials)
「単語の最初の子音」のことで、中国語では21種類ある
声母(Initials)の定義や種類が理解できたら、後はとにかく発音練習あるのみです。練習を重ねれば、発音は必ずできるようになります。諦めずに頑張ってください。