【當代中文課程3課本, 第十課(レッスン10)】文法の日本語訳とポイント(中国語・華語学習テキスト)第二版対応

私は41歳の時、台湾中心部の国立台湾師範大学語学センターに1年間在籍してゼロから中国語の勉強を開始しました。暗記力低下で想像以上に大変でしたが、毎日勉強して、、、中国語で会話できるように!もちろん現在も勉強継続中です。

なぜ40代から勉強を始められたのか。それは「中国語で会話したい!」という高いモチベーションがあったから。気持ちさえあれば、意外と頑張れるものです。

「勉強してみたいけど遅いんじゃないか」と考えている方、、、遅くないですよ!
さあ、今日から始めてみましょう!!!


まさ先生
まさ先生

さて、私が在籍した師範大学語学センターは、独自に作成・出版した「當代中文課程(現代中国語コース)」を使用しています。

このテキスト、他のたくさんの語学センターでも使われるほど良くできていてオススメ!詳しい内容は下記URLから。

中国語(華語)学習テキスト【當代中文課程】をオススメする理由

相談者 本屋さんにはたくさんのテキストがあるけど、正直どれを買おうか迷っちゃう。 まさ先生 どのテキストがいいのか選ぶのってとても大変ですよね。あと、日本の本屋さんって「華語」のテキス… [more]

相談者
相談者

とても良さそなテキストですね!

まさ先生
まさ先生

オススメのテキストなのですが、難点が1つだけ。

中国語と英語で書かれていて日本語がないんです。。。

なので、日本人に理解しやすいよう翻訳していきます!

相談者
相談者

わぁ!

まさ先生
まさ先生

さらに、語学センターの先生から教わったテキストには書かれていない文法上の注意点・使用する状況なども追加します!

相談者
相談者

よろしくお願いします!

まさ
masa

今回は當代中文課程3課本の第十課(レッスン10)を扱います。

もくじ

至於⋯⋯|⋯⋯について言えば

機能

“至於“は新しい話題のマーカー(しるし)で、前の文中で言及された名詞に関連した新しい話題を導くかまたは話題を転じる。

補足・まとめ

文法構造

至於+ [これから話す内容のトピック]

意味

[これから話す内容のトピック] について言えば

ポイント

  • ”至於“は聞き手に対して話題転換を明示する。
  • ”至於“の後ろにはこれから話す内容のトピックがくる

もう少し詳しく説明します。

”至於“の前の文には、全体に通底する話題 topicA と、それに内包される小話題 topicB が言及される。topicB の後に、さらに topicA に内包且つ topicB とは異なる小話題 topicC を追加する際に「至於 topicC ⋯⋯」とする。“至於“は、聞き手に対してこれからどのような小話題について言及するか明示するマーカーである。

[⋯⋯topicA⋯⋯],[ ⋯⋯topicB⋯⋯]。至於topicC,[⋯⋯topicCの内容⋯⋯]。

例えば、テキストp240の例文2「這件外套的大小,樣子都很合適。至於顏色,我覺得淺了一點。」で説明する。

全体に通底する話題は「外套(topicA)」。外套の話題に内包される小話題として「大小・樣子(topicB)」について言及。大小・樣子 についての小話題(topicB)の後に、さらに外套の話題(topicA)に内包且つ「大小・樣子(topicB)」とは異なる小話題として「顏色(topicC)」について言及。“至於顏色“の後ろは、顏色 についての内容が続く。

[⋯⋯外套(topicA)⋯⋯大小],[樣子(topicB)⋯⋯]。至於顏色(topicC),[topicCの内容(我覺得淺了一點)]。

看⋯⋯|⋯⋯次第である

機能

動詞“看“は多くの意味を持っている。このレッスンでは、“看“はある要素を提示する。それは結末を決定する対象である。

  1. 考不考得上公職,除了努力以外,還得看運氣。(日本語訳:公務員試験に合格するかしないかは、努力を除いて、運次第である。)
  2. 傷口多久會好,得看是哪裡受傷。(日本語訳:傷口がどれぐらいの期間で良くなるかは、どこに傷を受けたのか次第である。)
  3. 產品有沒有競爭力,要看價格。要是價格太高怎麼會有人想買?(日本語訳:生産品に競争力があるかないかは、価格次第である。もしも価格が高すぎたならば、人が買おうとなぜ思う?)
  4. 在網路上賣東西生意好不好,要看賣家的信用好不好。(日本語訳:Web上で物を売る商売が良いか悪いかは、売り手の信用があるかないか次第である。)
  5. 臺灣的學費貴不貴,很難說,得看是私立的還是公立的學校。(日本語訳:台湾の学費が高いか高くないかは、言うのが難しい、私立か公立学校か次第である。)

使い方

上記の全ての例文は「⋯⋯であるかないか」という形式を持っている。しかし、この形式は必要条件ではない。以下の例文はこの形式を持っていない。

微整型沒有傷口,什麼時候都可以做,不必看什麼時候放假。(日本語訳:整形で傷口を無くすことは、いつでもできるので、(整形のために)いつ休暇にするか考える必要はありません。)
這是一件小事,不必看老闆的意見吧。(日本語訳:これは小さな事なので、上司の意見を求める必要はありません。)

補足・まとめ

文法構造

看⋯⋯

意味

⋯⋯次第である

ポイント

”看⋯⋯“は、今現在では決定ができない事柄について判断を問われて回答する際に使用する判断を問われた事柄は「未来に起こる状況」で、その状況次第で行動・判断を決定する時に用いる。

書き方は以下の4パターンで、どの方法でも内容は同じです。

  1. 要看+A-not-A
  2. 要看+QW(question word)
  3. 要看+N
  4. 要看+A(還是)B

例えば、「這個週末我們去陽明山爬山嗎?(今週末に私たちは陽明山へ登山へ行きますか?)」と問われて、「我們去不去爬山(私たちが登山へ行くかどうかは)、週末の天気次第だ」と言いたい場合、「週末の天気次第だ」の部分は”看“を用いて以下のようになります。

  1. 要看週末的天氣好不好。(要看+A-not-A)
  2. 要看週末的天氣怎麼樣。(要看+QW)
  3. 要看週末的天氣。(要看+N)
  4. 要看週末的天氣好還是壞。(要看+A還是B)

一向⋯⋯|いつも⋯⋯

機能

副詞“一向“は「それはいつもそうだった」という意味であり、習慣や資質・適正について指し示す。

使い方

  1. “一向“と“一直“は、動作または状態の過去から現在までの継続を示す。しかしながら、“一向“は物事が習慣的であることを強調する。一方、“一直“は継続を強調する。したがって、これらはいつも置き替えできない。例えば、
    1. (從昨天到今天,)他一直不相信我說的話。(日本語訳:昨日から今日まで、彼は常に私の話しを信用しない。)
    2. 他一向不相信我說的話。(日本語訳:彼はいつも私の話しを信用しない。)
    3. 她一向不聽別人的建議,你別再說了。[※一直は不可](日本語訳:彼女はいつも他者の意見を聞かないので、あなたは再び彼女に言わないくていい)
    4. 他旅行以前,一向先計畫好。[※一直は不可](日本語訳:彼は旅行に行く前、いつも先にきちんと計画する。)
  2. “一向“は習慣を示すけれど、その習慣は変化できる。
    1. 這裡的冬天一向很潮濕,今年卻變了。(日本語訳:この場所の冬はいつも湿度が高い、しかし今年は変わった。)
    2. 他一向不喜歡吃海鮮,昨天卻點了一道檸檬魚。(日本語訳:彼はいつも海鮮が嫌いだ、しかし昨日はレモン魚を注文した。)
  3. ”一向“は唯一過去の何かを描写するために使用される。一方で、“一直“は未来のことを表現するためにも使用できる。
    他會一直陪著你走到學校。[※“一向“は不可](日本語訳:彼は常にあなたに連れ添い学校まで行くだろう。)

補足・まとめ

文法構造

一向⋯⋯

意味

いつも⋯⋯

ポイント

  • 一向 —> 習慣や資質が継続されていることを強調する。
  • 一直 —> 物事がある期間中に継続されることを強調する(始点と終点がある物事)。
  • 一向 —> 過去の事柄にだけ使用できる。
  • 一直 —> 未来のことについても使用できる

拿⋯⋯來說|⋯⋯を例としてあげると

機能

このパターンを伴う場合、話し手は与えられた視点からの意見を示す。

補足・まとめ

文法構造

拿⋯⋯來說

意味

⋯⋯を例としてあげると

ポイント

“拿⋯⋯來說“は、前の文で述べられた内容の裏付けとなる具体例をあげてより明確に述べるとき使用します。「拿⋯⋯來說」の後の文には具体的な内容が挙げられます

例えば、テキストp244の例文1を見てみましょう。

我們公司的產品最有競爭力。價錢來說,我們的產品是市場上最便宜的。(日本語訳:我々の会社の商品は最も競争力があります。価格を例としてあげると、我々の商品は市場に関して最も安いです。)

「拿⋯⋯來說」の前文節で述べられた内容は「自社生産品が最も競争力を持っていること」。そのことを裏付ける具体例として「価格」をあげて、「市場で最も安い=価格で最も競争力がある」ことを説明している。

受⋯⋯|受動態の「受」

機能

他動詞“受“を伴った文は「⋯⋯になる、⋯⋯を受ける」というような受け身の意味を示す。

使い方

A. “受“に関しては、2つの構造が可能である。“受”は目的語を取るか、または“受”の後ろにはさらに他の動詞の主語(“受+S+V“のSのこと)が続く。

  1. 受+O
    1. 她受過很好的教育。(日本語訳:彼女はとても良い教育を受けた。)
    2. 他選擇放棄,應該是受了很大的壓力。(日本語訳:彼は放棄することを選んだ。おそらく大きなストレスを受けたに違いない。)
  2. 受+S+V
    1. 他教書很活潑,很受學生(的)歡迎。(日本語訳:彼は活発に授業を行なうので、学生から人気をとても受ける(学生から人気がある)。)
    2. 她寫的歌很受大家(的)喜愛。(日本語訳:彼女の書いた歌は誰もの愛をとても受ける(誰もが愛している)。)
    3. 他提出的想法很受店長(的)重視。(日本語訳:彼の提案する考え方は店長からの重要視をとても受ける(店長から重要視されている)。)

B. 受け身の“受“と受け身の”被“を比較する。

  1. ”被“は受動詞で“受“は動詞である。“受“の前に副詞として“很,非常,大“のような語を置くことができる。“被“の前にはこれらの語を置くことができない。例えば、
    1. 比賽的時候天氣不好,他的成績大受影響。(日本語訳:試合の時に天気が悪いことで、彼の成績は影響を大きく受ける。)
    2. 聽了吳寶春的故事,他很受感動。(日本語訳:吳寶春の物語を聞いて、彼は感動をとても受けた(とても感動した)。)
    3. 他把學生當做孩子,非常受學生尊敬。(日本語訳:彼は学生を自分の子供のように扱うので、学生から尊敬を非常に受ける(とても尊敬されている)。)
  2. “被“の受け身は、その文の主語または話し手にとってしばしば望まない出来事に関連する。一方で、“受“の受け身は、この傾向から自由である(この傾向に当てはまらない)。例えば、
    1. 她的手機被朋友弄壞了。(日本語訳:彼女の携帯電話は友達によって壊された。)
    2. 這件事情被她發現就麻煩了。(日本語訳:この出来事は彼女によって発見され、面倒なことになった。)
    3. 他偷東西的時候被人看見了。(日本語訳:彼は物を盗む時に人から見られた。)
    4. 她很喜歡這個電影,看了以後很受感動。(日本語訳:彼女はこの映画がとても好きなので、観た後に感動をとても受けた(とても感動した)。)
    5. 我喜歡接近自然,是受她影響。(日本語訳:私は自然に接するのが好きだ、このことは彼女から影響を受けた。(彼女の影響で自然に接するのが好きになった)。)
    6. 她念書很專心,不受別人打擾。(日本語訳:彼女はとても集中して勉強しているので、他人からのトラブルを受けない(集中しているので、他人のことが気にならない。)
  3. “受“はほとんどの場合、対象を伴う状態動詞と共に使われる。一方で、“被“はほとんどの場合、動作動詞と共に使われる。例えば、
    1. 他把賣菜賺的錢都給了窮人,很受人尊敬。(日本語訳:彼は野菜を売って得たお金を全て貧困者にあげるので、人からの尊敬をとても受ける(人から尊敬されている)。)
    2. 他說話很有意思,很受朋友歡迎。(日本語訳:彼の話しはとても興味深いので、友達からの人気をとても受ける(友達から人気がある)。)
    3. 這種遊戲很有意思,很受高中學生喜愛。(日本語訳:この種類のゲームはとても興味深いので、中高生からの愛をとても受ける(中高生から愛されている)。)
    4. 他沒把事情做好,被老闆罵了一頓。(日本語訳:彼は物事を良くこなさないので、雇い主によって罵倒される。)
    5. 我的車上個週末停在路邊,結果被撞壞了。倒楣死了!(日本語訳:この週末私は車を路肩に停めたのだが、結果、車は衝突されて壊れた。死ぬほど悲しい!)
    6. 他安靜地走進辦公室,不想被發現。(日本語訳:彼は静かにオフィスへ入ります。それは発見されたくないからである。)

補足・まとめ

文法構造

「受」は2つの構造が可能

  1. 受+O
  2. 受+S+V(こちらの構造は、受+Oよりも対象(S)が明確なので好ましい)

意味

⋯⋯を受ける、⋯⋯になる

ポイント

  • 受」の受け身– –> どのような出来事でもOK(プラスの出来事が多い)。
  • 「被」の受け身 —> 主語または話し手にとって望まない出来事に関連

「受」の後ろに置けるOおよびS+VのVは限られているので覚えた方がいい。
歡迎,照顧,鼓勵,尊敬,支持,影響,重視,喜愛,感動,壓力,打擾

動不動就⋯⋯|真っしぐらに⋯⋯をすること

機能

この熟語“動不動就“は、かなり頻繁に何かをするまたは何らかの状態になることを指し示す。これは良い理由を伴わない。このパターンは批判として使われる。

補足・まとめ

文法構造

動不動就⋯⋯

意味

真っしぐらに⋯⋯をすること

ポイント

  • “動不動就”は頻繁に発生する・頻繁にする物事に対して、望ましくないと考えている場合に使う。
  • 批判表現。
  • 誇張表現。

「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンク

「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンクです。

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