私は41歳の時、台湾中心部の国立台湾師範大学語学センターに1年間在籍してゼロから中国語の勉強を開始しました。暗記力低下で想像以上に大変でしたが、毎日勉強して、、、中国語で会話できるように!もちろん現在も勉強継続中です。
なぜ40代から勉強を始められたのか。それは「中国語で会話したい!」という高いモチベーションがあったから。気持ちさえあれば、意外と頑張れるものです。
「勉強してみたいけど遅いんじゃないか」と考えている方、、、遅くないですよ!
さあ、今日から始めてみましょう!!!
さて、私が在籍した師範大学語学センターは、独自に作成・出版した「當代中文課程(現代中国語コース)」を使用しています。
このテキスト、他のたくさんの語学センターでも使われるほど良くできていてオススメ!詳しい内容は下記URLから。
とても良さそなテキストですね!
オススメのテキストなのですが、難点が1つだけ。
中国語と英語で書かれていて日本語がないんです。。。
なので、日本人に理解しやすいよう翻訳していきます!
わぁ!
さらに、語学センターの先生から教わったテキストには書かれていない文法上の注意点・使用する状況なども追加します!
よろしくお願いします!
今回は當代中文課程4課本の第七課(レッスン7)を扱います。
還hái⋯⋯|驚いたことに⋯⋯
機能
この副詞は物事についての話し手の驚きを表現します。
- 我的鄰居太熱情了,我還真不習慣。(私のお隣さんは親切すぎるので、私は思いのほか慣れない。)
- 昨天的火鍋還真辣,害我肚子很不舒服。(昨日のホットポットが思いのほか辛かったので、私の胃は調子が悪いです。)
- 昨晚的地震搖得還厲害,把我嚇了一大跳。(昨晩の地震は思いのほか揺れて、私をとても驚かせた。)
- 他每天都要運動一個小時,習慣還滿好的!(彼は毎日一時間運動する必要がありますが、思いのほかまあまあ慣れています!)
- 我以為博文吉他彈得不好,其實他彈得還滿不錯的。(私は博文がギターをうまく弾けないと誤解していたのだが、実は彼は思いのほかまあまあ良くギターを弾きます。)
使い方
「還」の後ろにはしばしば「真,滿(蠻)」のような程度の副詞がきます。上の例を参照してください。
補足・まとめ
文法構造
還⋯⋯
意味
思いのほか、案外と、よくもまあ⋯⋯
ポイント
- 口語表現(文章では使えない)
- 話し手の「びっくりした、思いも寄らなかった」という気持ちを表す
例えば、テレビCMで見た商品を買いたくなって百貨店に行ったけれど、値段を聞いてみてびっくり、高買った時に、、、
還真貴!(日本語訳:びっくり!そんなに高いの!!!)
というように使います。
参考までに
例文に使われている“滿(蠻)+adj+的“は、“很+adj”と“adj“の間の程度を表す。例えば、“好吃”で説明すると「很好吃 > 滿(蠻)好吃的 > 好吃」となる。
「一下yíxià⋯⋯一下yíxià~」を伴って「かわるがわるの出来事」を表す
機能
「下」は動量詞であり、時間のうちのとても短い瞬間を指します。このパターンは、いつも2つの活動の、速い場面転化における話し手のわずかな不満を描写します。
- 你別一下吃熱的,一下吃冰的,肚子會不舒服喔!(あなたは温かいものを食べたり、冷たいものを食べたりをしないで。お腹の具合が悪くなるよ!)
- 這個地方天氣還真怪,一下冷,一下熱。(この場所の天気は本当に奇妙で、寒かったり、暑かったりする。)
- 我女朋友一下要我陪她去看電影,一下要我陪她去逛夜市,她到底想去哪裡?(私の彼女は私に彼女を連れて映画を観に行きたいと言ったり、私に彼女を連れてナイトマーケットに遊びに行きたいと言ったり、結局のところ彼女はどこに行きたいと思っているの?)
- 感冒的時候一下咳嗽,一下流鼻水,真不舒服。(風邪の時は咳が出たり、鼻水が出たり、本当に具合が悪いです。)
- 你一下寫功課,一下跟朋友玩,功課當然寫不完。(あなたは宿題をしたり、友だちと一緒に遊んだりなので、当然宿題を終えることができません。)
使い方
組み合わせられた「一下」は副詞のように機能します。上記(例文)に書かれているように、これ(一下)は否定的な出来事をつなげられません。
補足・まとめ
文法構造
「一下」または「一下子」どちらも同じ意味で使えます。
- 一下⋯⋯一下~
- =一下子⋯⋯一下子~
意味
⋯⋯したり〜したりする
ポイント
- 口語表現。
- 2つの行動が短いスパンで、かわるがわる行われることを表す。
- 話し手の不満の気持ちを含む。
- “一下“の後ろには否定語を置くことができない。
「A 分之fēnzhī B」を伴って様々な分数を表す
機能
A=割られる数(被除数)、B=割る数(除数)
使い方
割られる数(B)が一百、一千、一万の時、分数はそれぞれ単に「百(bǎi),千(qiān),萬(wàn)」で始まって発音されます。したがって、4%は 、「一百分之四(yībǎifēn zhīsì)」ではなく、「百分之四(bǎifēn zhīsì)」と発音されます。割られる数と割る数の両方が一百の時、それは 「百分之百(bǎifēn zhībǎi)」と発音されて、確実なことを表現する方法でもあります。
補足・まとめ
文法構造
A分之B
意味
A分のB
ポイント
日本語の「○○分の□□」と同じ。特に説明しなくても理解しやすいと思います。
一連yìlián⋯⋯|続けざまに⋯⋯する
機能
副詞「一連」は中断なしでの活動の持続(例文2と3)か、素早い連続での出来事の発生(例文1、4と5)を指します。
- 學生一連問了五個問題,老師聽到第五個已經忘了第一個了。(学生は続けざまに5つ質問をしたので、先生は5つ目を聞いた時にはすでに1つ目を忘れていました。)
- 我已經一連三天沒睡覺了,都快生病了。(私はすでに続けざまに3日寝ていなかったので、ほとんど病気です。)
- 昨天她一連工作了十六個小時,回家的時候已經半夜一點了。(昨日彼女は続けざまに16時間仕事をしたので、帰宅した時はすでに深夜1時でした。)
- 最近一連來了兩個颱風,上一個來的時候,壞了的東西還來不及恢復,這一個就來了。(最近続けざまに2個の台風が来ました。前回のが来た時、壊れたものはまだ復旧が間に合わず、今回のが来ました。)
- 為了找一本很舊的書,他一連問了好幾家書店,最後才在一家舊書店找到。(1冊のとても古い本のために、彼は続けざまに何軒かの書店に問い合わせました。最終的にようやく1軒の古い書店で見つけました。)
使い方
- 「一連」の後ろにはいつも数字の語句(五個,三天,十六個小時など)がきます。上記の例文を参照してください。
- 動詞が否定される時、数字の語句は「一連」の後ろに直接移動されます。上の例文2を参照してください。
- 一口氣 vs. 一連
「一連」は連続的な動作行為と出来事の間の中断を許します。「一口氣」は中断を許しません。
補足・まとめ
文法構造
一連⋯⋯
意味
続けざまに⋯⋯する
ポイント
- 事実・現実のことで「連続すること」を強調するために使用する。
<“一連”と“一口氣”の違い>
- 一連 —> 中断を含む連続性
- 一口氣 —> 中断のない完全な連続性
<期間を表す方法の復習>
“一連“は期間を表す方法と密接に関連しているので、ここで復習しましょう。
- 1-1.肯定文
- V+[期間]+(的)O
- 看三個小時的電視
- VO+V+[期間]
- 看電視看三個小時
- V+[期間]+(的)O
- 1-2.否定文
- [期間]+不/沒+VO
- 三天沒看電視
- [期間]+不/沒+VO
- 2-1.過去に行為が継続、現在は終了したことを表す(肯定文)
- V了+[期間]+(的)O
- 看了三個小時的電視
- VO+V了+[期間]
- 看電視看了三個小時
- V了+[期間]+(的)O
- 2-2.過去に行為が継続、現在は終了したことを表す(否定文)
- [期間]+不/沒VO了
- 三個小時沒看電視了
- [期間]+不/沒VO了
- 3-1.ある期間に行為が現在まで継続していることを表す(肯定文)
- V了+[期間]+(的)O+了
- 看了三個小時的電視了
- VO+V了+[期間]+了
- 看電視看了三個小時了
- V了+[期間]+(的)O+了
- 3-2.ある期間に行為が現在まで継続していることを表す(否定文)
- [期間]+不/沒VO了
V 個夠gegòu|あふれるほどの用量の活動を持つこと
機能
このパターンは、何かしらの活動にふけることができることの、誰かの大きな満足を表現します。
使い方
- このパターンは、過去の活動よりも未来の活動を指すためによく使われます。
- このパターンは、一般的な構造「[動作行為]+個+[状態]」の例です。例えば「吃個飽 ,看個高興,玩個痛快」
- このパターンは、否定で使うことはできません。例えば「*吃個不夠,吃個不跑[これらは間違った使用例]」
補足・まとめ
文法構造
V個夠
意味
十分にVする
ポイント
- 「満足するまでVした(Vする)」という気持ちを表す時に使う。
有助於yǒuzhùyú|役に立つ
機能
このパターンは、何かまたは出来事が有益であるか、他の何かの認識の助けになることを明示します。
使い方
このパターンはむしろフォーマルです。これの口語でのよく似たものは「對⋯⋯有幫助」です。例えば「好的教育對高國家競爭力有幫助。[口語](良い教育は高い国家競争力において助けとなります)」
補足・まとめ
文法構造
S+有助於⋯⋯
意味
Sは⋯⋯の役に立つ、⋯⋯を助長する
ポイント
- フォーマルな表現
- 「S+有助於⋯⋯」と「S對⋯⋯有幫助」は同じ意味
- S+有助於⋯⋯ → 書き言葉、講演会などフォーマルな場で使う
- S對⋯⋯有幫助 → 話し言葉で使う
於是yúshì⋯⋯|それで⋯⋯
機能
「於是」はS2(第二文節)に使われる接続詞であり、S1(第一文節)で与えられた事実(原因)によって動機づけられた一連の行動(結果)を繋ぎます。
使い方
於是 vs. 所以
「所以」は純粋な「原因(S1)/結果(S2)関係」で使われます。「於是」を伴うS2(第二文節)はS1(第一文節)によって引き起こされるのではなく、動機を与えられます。「於是」は時間的な順序の次を示唆します。例えば、
因為颱風來了,所以/*於是房子有好幾個地方壞了,於是/*所以我們請人來修理房子。
補足・まとめ
文法構造
於是⋯⋯
意味
それで⋯⋯
ポイント
「於是⋯⋯」は、前に話した内容(第一文節の内容)を受けて、(第二文節で)動作行為を行うことを表現する時に、第二文節の先頭に置かれます。
「於是」と「所以」の違い
「因為⋯⋯,所以~。」は、「因為⋯⋯」が原因を、「所以~」が結果を表し、前後の文節で因果関係を表します。一方で、「因為⋯⋯,於是~。」は、「因為⋯⋯(第一文節)」の内容を受けて、「於是~(第二文節)」で動作行為を行うことを表現します。つまり、「因為⋯⋯,於是~。」は因果関係を表す構文ではありません。
向xiàng⋯⋯|⋯⋯に向かって
機能
方向性の介詞「向」は動作の目標(人と物のいずれか)を示します。「向」はよく「跟」と置き換えられます。「向」はほとんど書き言葉で使われます。
使い方
- 「向」の後ろには、動作の方向性を表現するために「前,後,左,右,東,南,上,下」などのような方向性の語がきます。しかし、そのような構造(方向性を表す構造のこと)で「跟」を代わりに用いることはできません。
- 站在那棟房子前,向前看,會看到一條河:向後看會看到一座山。(その部屋の前に立って、前を向いて見ると、1つの川を見るだろう。後ろを向くと、1つの山を見るだろう。)
- 司機先生,請在下一個路口向右轉。(ドライバーさん、次の交差点を右に向かって曲がってください。)
- 「向」が動詞の後ろにくる時、言われた動詞はいつも単音節です。このパターンはほとんどフォーマルな言葉で使われます。
- 臺灣大部分的河都流向大海。(台湾の大部分の川は海に向かって流れています。)
- 派對上來了一個美女,大家的目光都轉向她。(パーティに1人の美女がやって来たので、みんなの眼差しが彼女へと移りました。)
ー註釈ー
派對(pàiduì):パーティ
補足・まとめ
文法構造
“向”の使い方は2通り
- 向+[方向]+VP
- V+向+[場所]
意味
- [方向]に向かってVPする
- [場所]に向かってVする
ポイント
- 書き言葉
- 一方向の方向性を表す
- “V+向“の場合は、Vは「流,走,飛,開」のような単音節で、いずれも動作・行動の向かう先を表す
<“於是“と”所以“の違い>
- 向 —> 一方向の方向性を表す
- 跟 —> 一方向、両方向のどちらも表せる
例えば、 “討論”(話し合い)という動詞で考えてみましょう。話し合いというのは片方が話してもう片方が聞くような一方通行の行為ではなく、話し合いに参加している人が話したり聞いたりするような両方向の行為なので、“討論”の場合は“向”は使えず“跟”を使う。
それに対して、“申請“は片方が提出してもう片方が受け取るという一方的な行為なので、“向”も“跟”も使えます。
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンク
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンクです。