私は41歳の時、台湾中心部の国立台湾師範大学語学センターに1年間在籍してゼロから中国語の勉強を開始しました。暗記力低下で想像以上に大変でしたが、毎日勉強して、、、中国語で会話できるように!もちろん現在も勉強継続中です。
なぜ40代から勉強を始められたのか。それは「中国語で会話したい!」という高いモチベーションがあったから。気持ちさえあれば、意外と頑張れるものです。
「勉強してみたいけど遅いんじゃないか」と考えている方、、、遅くないですよ!
さあ、今日から始めてみましょう!!!
さて、私が在籍した師範大学語学センターは、独自に作成・出版した「當代中文課程(現代中国語コース)」を使用しています。
このテキスト、他のたくさんの語学センターでも使われるほど良くできていてオススメ!詳しい内容は下記URLから。
とても良さそなテキストですね!
オススメのテキストなのですが、難点が1つだけ。
中国語と英語で書かれていて日本語がないんです。。。
なので、日本人に理解しやすいよう翻訳していきます!
わぁ!
さらに、語学センターの先生から教わったテキストには書かれていない文法上の注意点・使用する状況なども追加します!
よろしくお願いします!
今回は當代中文課程2課本の第十一課(レッスン11)を扱います。
その他全ての「其他的qítā de」vs. ほかの「別的diéde」vs. もう1つの「另外的lìngwài de」
機能
「其他的,別的,另外的」の全ては修飾語句として名詞の前に生じて、言及されているもの以外の名詞を言及します。こらら3つは別個の意味を持っています:「其他的」その他全ての、「別的」ほかの、「另外的」もう1つの
- 他來台灣以後,只去過花蓮,沒去過別的地方。(彼は台湾に来て以降、花蓮にだけ行ったことがあり、他の場所には行ったことがない。)
- 我不喜歡吃牛肉,我們點別的菜吧!(私は牛肉を他寝るのが嫌いなので、私たちは他の料理を注文しましょう!)
- 李先生結婚的事,只有我知道,其他的人都不知道。(李さんが結婚することを、私だけが知っていて、その他全ての人はみんな知らない。)
- 我只聽說她搬家了,其他的事我都沒聽說。(私は彼女が引っ越すことだけ聞いて、その他全ての事は聞いていなかった。)
- 除了這家民宿,另外的旅館都沒房間了。(この宿以外の、もう一つの旅館は部屋が全て空いていなかった。)
- 現在的公司離家太遠,我打算找另外的工作。(今の会社は家からの距離が遠すぎるので、私はもう一つの仕事を探す予定だ。)
構造
以下に例を示します。
「的」を省略 | 数字 | 量詞 | 名詞 | |
---|---|---|---|---|
其他(的) | O | O (2,3,4,5…、というように2以上の数字) | O | O |
別的 | X | X | X | O |
另外的 | 原則X (但し、直後に数字が来る場合は省略可) | O (1,2,3,4…、というように1以上の数字) | O | O |
- 「別的」は数字、量詞と組み合わせることができません。(テキストの)前のページの表を参照してください。
- 另外三個人怎麼去?(もう1つの三人はどうやって行くの?)
- 其他三個人怎麼去?(その他の三人はみんなどうやって行くの?)
- *別的三個人怎麼去?[間違った使用例: “別的“は数字を伴ない]
- 「其他」は数字の2やそれ以上の数字と組み合わせます。しかし、数字の1とは組み合わせません。
- 這家百貨公司只賣台灣做的衣服,其他五家賣各國的衣服。(この百貨店は台湾で作った服だけ売っていて、その他の五軒は全て各国の服を売る。)
- *在展覽館站,只有藍線到火車站,其他一條路線不到。[間違った使用例:“其他“は二以上の数字しか伴ない]
使い方
補足・まとめ
ポイント
テキストの「構造」に記載されている表を覚えましょう。間違えやすいポイントは、「的」を省略できるかどうかです。「其他的」はどのような場合でも「的」を省略できますが、「另外的」は直後に数字が来る場合に限って「的」を省略できて、それ以外の場合は「的」の省略ができません。
動量詞「下xià,趟tàng,遍biàn,次cì」
機能
動量詞はいつも動詞の後ろに現れて、動作や行為の頻度や量が表現される時に使われます。
- 同學輕鬆地打了他一下。(同級生は彼を気軽にちょっと殴った。)
- 泰國真好玩,我跟朋友去過兩趟。(タイは本当に楽しいので、友だちと2回行きました。)
- 那個電影我太喜歡了,所以看了好幾遍。(その映画を私は好きすぎて、何回か観た。)
構造
動量詞と目的語の両方が文に現れる時、目的語の位置は様々に変化することができます。以下を参照してください。
- a。我存了兩次資料,怎麼不見了?[動量詞の後ろ](私は2回資料を保存したのに、なぜ見つからないの?)
b。那份資料,我存了兩次,怎麼不見了?[前に移動された](その資料を、私は2回保存したのに、なぜ見つからないの?) - 他打了我兩下。[動量詞の前](彼は私を2回殴った。)
- 他把書看了一遍就去睡覺了。[「把」の目的語になるために移動された](彼は本を1回見た後すぐに眠りにいった。)
- 疑問文:
- 你在台灣喝過幾次喜酒?(あなたは台湾で何回結婚披露宴をしたことがあるの?)
- 你昨天把第三課念過一遍了嗎?(あなたは昨日レッスン3を一回勉強したの?)
- 他很會打籃球,是不是參加過很多次籃球比賽?(彼はとても上手にバスケットボールをすることができるので、何回もバスケットボール大会に監査したことがあるんですよね?)
使い方
高頻度で使われる動量詞には「下(期間、頻度),次(頻度),趟(頻度),遍(頻度)」が含まれます。
- 「次」は、動作・行為の頻度、すなわち回数を示すために最も一般的に使われる動量詞です。これは全ての動作動詞と一緒に使うことができます。例えば「看(見る),聽(聞く),吃(食べる),去(行く),問(問う),討論(話し合う)」
- 「趟」は、「來(来る),去(行く),走(歩く),跑(走る)」のような移動動作のための、行ったり来たりの1巡を示します。
- 「遍」は始まりから終わりまでの過程全体を示します。「遍」と適合する動詞には「看(見る),聽(聞く),念(読む),寫(書く),練習(練習する),唱(歌う)」が含まれます。例えば、
- 這本書,我看了一次。(この本を、私は1回読んだ。)
- 這本書,我看了一遍。(この本を、私は始めから終わりまで1回通して読んだ。)
- 「下」は行動の反復か、時の短さかのいずれかを指すことができ、それは伴う動詞に依存します。2つ目の意味は、「一下」を 「三下」 と変更できない場合、「去,來,問,討論,等」と適合します。1つ目の意味は、「一下」を 「兩下,三下」 と置き換えできる場合、「打,踢」と適合します。
補足・まとめ
文法構造
V + 数字(回数) + 下 / 次 / 趟 / 遍 (+O)
意味
- 下(期間・頻度):行動の反復か、時の短さかのいずれかを指す。e.g.「去,來,問,討論,等,打,踢」
- 次(頻度):動作・行為の頻度、すなわち回数を示すために最も一般的に使われる。e.g.「看(見る),聽(聞く),吃(食べる),去(行く),問(問う),討論(話し合う)」
- 趟(頻度):移動動作で、行ったり来たりの1巡を示す。e.g.「來(来る),去(行く),走(歩く),跑(走る)」
- 遍(頻度):始まりから終わりまでの過程全体を示す。e.g.「看(見る),聽(聞く),念(読む),寫(書く),練習(練習する),唱(歌う)」
ポイント
量詞とは何か:名量詞と動量詞
量詞とは、数を表す語の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す語要素です。日本語で何かを数える時、「1本,2冊,3台…」というように何を数えるかによって数える単位が変化しますが、中国語でも同様に何を数えるかによって数える単位が変化します。この何かを数える単位のことを中国語では「量詞」といいます。量詞はさらに、事物(名詞)を数える単位である「名量詞」と、動作の回数を数える単位である「動量詞」の2つに分類されます。
名量詞についての補足ですが、もし事物(名詞)に数と名量詞を付けなかった場合、それは「全ての事物(名詞)」、つまり「事物(名詞)の総体」を表します。鉛筆を例に考えてみましょう。事物(名詞)に数と名量詞をつけて「一支筆」とすると「一本の鉛筆」を意味しますが、数と名量詞を無くして「筆子」とした場合、鉛筆の総体、つまり「鉛筆というもの」を意味します。
名量詞は名詞によって、動量詞は動作によって異なるので、名詞や動詞を覚える際には同時に量詞もセットで覚えましょう。中国語の辞典を引くと、名詞や動詞の項目に必ず量詞が書いてあります。
名量詞「個,張」の詳しい説明は、當代中文課程1,第二課(レッスン2)『量詞(名量詞)の「個ge」と「張zhāng」』でしていますので、そちらを参照してください。
名量詞「塊,杯,支,種」の詳しい説明は、當代中文課程1,第四課(レッスン4)『量詞(名量詞)「塊kuài,杯bēi,支zhī,種zhǒng」』を参照してください。
動量詞の詳しい説明は、當代中文課程2,第十一課(レッスン11)『動量詞「下xià,趟tàng,遍biàn,次cì」』を参照してください。
「然後ránhòu,後來hòulái」を伴って「次の順番を表現すること」を表す
機能
「然後(副詞),後來(副詞)、以後(名詞)」は全て、発生中のある出来事の次のもう1つの出来事を示します。時間の言及に関するこれらの条件については下の表を参照してください。
過去 | 未来 | |
---|---|---|
然後 | O | O |
後來 | O | X |
以後 | 単独使用はX (但し「以後」の直前と直後に出来事に関する言及がある場合は使用可能) | O |
- 我們先去台中玩了一天,然後去了墾丁。(私たちはまず台中に行って軽く遊び、その後に墾丁へ行った。)
- 請你把菜洗一洗,然後開始煮湯!(あなたはこの野菜を軽く洗って、その後でスープ作りを開始してください!)
- 我本來不想學太極拳,後來發現有趣得不得了,就去學了。(私は本来太極拳を学びたいと思っていなかったが、その後かなり興味があることに気がついて、学びに行った。)
- 我以為弟弟今天回國,後來才知道他明天才回來。(私は弟が今日帰国すると間違って理解していたが、その後彼が明日遅くに帰って来るとようやく知った。)
- 雖然現在我還不會騎腳踏車,可是以後一定能學會。(私は今まだ自転車に乗ることができないけれど、今後必ず学ぶことができる。)
- 今天我們去日本,以後再去越南。(今日私たちは日本に行って、今後さらにベトナムに行く。)
構造
- 疑問文:
- 你本來想去日月潭,後來怎麼沒去呢?(あなたは本来、日月潭に行きたいと思っていたのに、その後なぜ行かなかったの?)
- 昨天你的錢包不見了,後來怎麼找到的?(昨日あなたの財布は見つからなかったのに、その後どのように見つけたの?)
- 墾丁真的那麼浪漫嗎?值得你以後再去一趟啊?(墾丁は本当にそんなにもロマンチックなの?あなたが今後もう一回行く価値があるの?)
- 學費越來越高了,我們的小孩以後會不會念不起大學?(学費はどんどん高くなっているが、私たちの子供は今後大学に進学できる?)
使い方
- 「然後」と「後來」の両方は副詞であり、似たような状況で使われます。しかしながら、「然後」は連続して起こる2つの出来事を接続するために使われます。一方で、「後來」は2つの出来事の間の時間経過を示します。
- 我們明天早上先去傳統市場買菜,然後再去超市買水果。(私たちは明日の朝まず伝統的な市場に行って野菜を買い、その後さらにスーパーに行って果物を買う。)
- 我們昨天早上去傳統市場買菜,後來又去超市買水果。(私たちは昨日の朝、伝統的な市場に行って野菜を買い、その後スーパーにも行って果物を買った。)
- 他にも「以後」は、過去か未来かのいずれかの、2つの出来事を接続するために使うことができます。
- 白如玉到了台灣以後,就沒回過國。(白如玉は台湾に来てから、帰国したことがなかった。)
- 你們到了韓國以後,要打電話給我。(あなたたちは韓国に着いてから、私に電話するべきだ。)
補足・まとめ
ポイント
テキストの「機能」に記載されている表を覚えましょう。ポイントは2つ。1つ目は「後來」の使い方です。「後來」は過去の出来事の時間経過しか表せないことです。2つ目は「以後」の使い方です。「以後」の直前と直後に出来事に関する言及がある場合は、過去と未来のどちらでも使えますが、「以後」の直前に出来事に関する言及がない場合は、「以後」は未来の意味しか表せません。
才cái|その時だけ
機能
副詞「才」が第二文節(結果)で使われる時、第一文節で明示された条件や状況が成功を得られる時だけ結果が起こることを、これは示します。
- 新人得選好日子,才能結婚。(新郎新婦は良い日を選ばなければならない、その時だけ結婚することができる。)
- 做餃子得先準備好餃子皮和餡兒,才能包。(餃子を作るにはまず良い餃子の皮と中身を準備しなければならない、その時だけ包むことができる。)
- 大家為了幫你,才給你這些建議。(みんなあなたを手助けするために、あなたにそれらの提案を提供する。)
構造
「才」は副詞です。そして、助動詞と副詞相当語句の前に生じます。
- 疑問文:
- 我們一定要訂好旅館,才可以去旅行嗎?(私たちは必ず良い旅館を予約する必要があり、その時だけ旅行に行くことができる?)
- 是不是要天天練習,太極拳才打得好?(毎日練習する必要があり、その時だけ太極拳を上手くやれるんですよね?)
- 這些新衣服你是不是都穿一下,才知道哪件適合?(これらの新しい服をあなたは全て少し着て、その時だけどれが合うのかわかるんですよね?)
使い方
「才」が第二文節で使われる時、「得(しなければならない),要(したい),為了(〜のために),因為(〜なので)」のような語句が第一文節の中でよく使われます。
- 觀光客得先買票,才能參觀博物館。(観光客はまずチケットを買わなければならない、その時だけ博物館を観覧することができる。)
- 因為合約快到期了,李東健才找房子搬家。(契約はもうすぐ期限が来るので、李東健は部屋を探して引っ越した。)
- 為了考試有個好成績,他才每天念那麼久的書。(テストが好成績であるために、彼は毎日こんなにも長く勉強する。)
補足・まとめ
文法構造
⋯⋯,才~。
(⋯⋯は条件を表す)
意味
⋯⋯したら、その時だけ〜する。
ポイント
「才」は多義語です。このレッスンの「才」は、第一文節(⋯⋯の部分)で条件が提示されて、それが達成されるとようやく第二文節(〜の部分)が起こることを意味する構文です。
「才」のその他の使い方は下記を参照してください。
當代中文課程2,第三課(レッスン3)「才cái|ただ⋯⋯だけ」
當代中文課程2,第三課(レッスン3)『「才cái」を伴って「期待されたより長い/遅い」を表す』
「才」と「就」を組み合わせて「才⋯⋯,就~」とする構文もあります。「才⋯⋯,就~」は、當代中文課程2課本,第十三課(レッスン13)「才cái⋯⋯就jiù~|ようやく⋯⋯したのにすぐに〜した」を参照してください。
「被bèi」を伴った受身文
機能
「被」受身文は、特に日常会話では、「影響を受けた」意味だけでなく「不運な」意味を表現します。助詞「被」は一般的に英語の受身文を翻訳する時に使われます。
- 我的自行車昨天被偷了。(私の自転車は昨日盗まれた。)
- 我的腿被他踢得很痛。(私の脚は彼に痛いほど蹴られた。)
- 這些餃子包得不錯,但是被我煮破了。(こららの餃子は悪くなく包んだが、私が焼いて破れさせた。)
構造
目的語 + 被 + (主語) + V。主語は、その主体性を確立することができない時、省略されます。
- 否定文:否定辞は「沒」で、「被」の前に生じます。
- 沒關係,我的錢沒被偷。(大丈夫、私のお金は盗まれなかった。)
- 那些碗沒被弟弟打破。(それらのお椀は弟に割られなかった。)
- 那些學生在打棒球。小心別被球打到。(それらの学生は野球をしている。球に当たらないように注意して。)
- 疑問文:
- 聽說你的手機不見了,是不是被偷了?(あなたの携帯電話が見つからないと聞きましたが、盗まれたんですよね?)
- 你知道我們學校電腦教室的窗戶被打破了嗎?(あなたは私たちの学校のパソコン教室の窓が割られたのを知ってる?)
- 我找不到我的本子,是不是被你帶回家了?(私は私の本を見つけられないが、あなたが携えて帰宅したんですよね?)
使い方
- 「被」受身は、(1)(2)に見られるような過去の出来事か、(3)(4)のような未来の出来事か、(5)(6)に見られるような習慣的な出来事を示します。
- 上個星期他的背包被偷了。(研修彼のリュックサックは盗まれた。)
- 他花一萬塊買背包的事被爸爸發現了。(彼は一万台湾ドルを費やしてリュックサックを買ったことを父親に気づかれた。)
- 按照台灣的法律,你不能打工,要不然會被送回你們國家。(台湾の法律によると、あなたはアルバイトをすることができない、さもないとあなたの国に送り帰されるだろう。)
- 明天這張桌子就會被搬到別的教室去了。(明日この机は別の教室に運ばれていくだろう。)
- 他不想被人知道他結過婚了。(彼は、他の人に彼が結婚したことを知られたくない。)
- 媽媽每次買芒果蛋糕回來,馬上就被妹妹吃光了。(母が毎回マンゴーケーキを買って帰って来ると、すぐに妹に食べられてしまう。)
- 「被」の後ろの名詞、すなわち主語・行為者は省略することができます。
- 我們打工的事被發現了。(私たちがアルバイトをすることは気づかれた。)
- 出去旅行要小心,錢別被偷了。(旅行に出かける時は用心するべきだ、お金を盗まれないように。)
- またはいくつかの場合、これ(「被」の後ろの名詞)は不定(不特定の)名詞、すなわち「誰か」であることが可能です。
- 我的腳踏車被人偷了。(私の自転車は他の人に盗まれた。)
- 我們說的話被人聽見了。(私たちの話は他の人に聞かれた。)
補足・まとめ
S:主語、O:目的語、V:他動詞
文法構造
S 被 (O) V
意味
Sは(O)にVされた
ポイント
「被」は「良くないこと」を被ったことを表す受動態です。また、O(目的語)が文脈上明らかな場合は省略できます。
「良くないこと」の意味を含まない受動態(使役動詞)もあり、それらの基本について知りたい方は『【中国語文法】使役動詞「讓,叫,請,使,使得」について』をまずは見てみてください。
「讓」については、當代中文課程2の第十二課(レッスン12)「讓ràng|誰かに何かをさせる」で詳しく説明していますので、気になる方は見てみてください。
「使,使得」については、當代中文課程4課本の第十二課(レッスン12)文法9「使得|因果関係」で詳しく説明していますので、気になる方は見てみてください。
「V 了le V」における動詞重複
機能
「V 了 V」パターンは、手短で試しにした過去の反復的行為の完了を示します。
- 媽媽穿了穿那件衣服,覺得很舒服。(母はその服を少し着てみて、快適に感じた。)
- 朋友告訴我夏天芒果很甜,我就嘗了嘗。(友達は私に夏のマンゴーはとても甘いと伝えたので、私は軽く味見する。)
- 老闆看了看我寫的計畫,然後說沒問題。(ボスは私が書いた計画を軽く見て、その後大丈夫と言った。)
構造
この構文の動詞は単音節でなければなりません。
- 王先生昨天來了以後,是不是坐了坐就走了?(王さんは昨日来て以来、少し座って帰ったんですよね?)
- 他沒買那本書,是不是因為看了看就看不下去了?(彼がその本を買わなかったのは、少し見て、すぐに見ていられなくなったからですよね?)
- 他是不是想了想,還是決定回到自己國家工作?(彼は少し考えて、やはり自国に帰って仕事をする方がいいと決めたんですよね?)
使い方
- 重複パターン「V一V」は過去や未来に関連します。一方で、「V了V」は過去の行為の関連のみに使われます。
- 他聽說墾丁海邊很漂亮,想去看一看。(彼は墾丁の海岸はとても綺麗だと聞いたので、少し観に行きたいと思う。)
- 請你把老師今天給的功課做一做!(あなたは先生が今日出した宿題を少し解いてください!)
- 如果你要去旅行,應該先找一找網站上的資料。(もしあなたが旅行に行きたいならば、まずインターネット上の資料を少し探すべきだ。)
- 「V一V」は単文で使うことができますが(例文2を参照してください)、「V了V」は単文で使うことができません。これはもう一つの節を伴って使わなけばなりません。
- *我到公園走了走。[間違った使用例:短文なので]
- 我昨天吃了飯以後,就到公園走了走。(私は昨日ご飯を食べた後、公園で軽く歩いた。)
- 我拿起一本語言學的書,看了看就覺得很累了。(私は1冊の言語学の本を手に取って、少し読んだらすぐに疲れを感じた。)
- もし動詞が他動詞ならば、この構文はしばしば「把」構文と組み合わされます。
- 媽媽把餃子餡兒嘗了嘗,覺得剛好。(母は餃子の中身を軽く味見して、ちょうど良いと感じた。)
- 哥哥把那件衣服試了試,還是覺得不合適。(兄はその服を軽く試着したが、思いのほか合わないと感じた。)
補足・まとめ
V:動詞
文法構造
V 了 V
意味
手短に試しにVした
ポイント
「V了V」は手短で試しにした過去の反復的行為を表します。手短で試しであることを表す構文としてはすでに学んだ「V一V」がありますが、「V一V」は過去のことだけでなく未来のことにも使えて、なおかつ反復的行為を表す必要のない点が「V了V」と異なります。
「V(一)V」の使い方は、當代中文課程1,第六課「V(一yī)V|動作行為をやわらげる」で説明していますので、気になる方は見てみてください。
動助詞「上shàng」|接触していること
機能
「上」が動助詞として機能する時、これは2つの名詞間で「接触していること」を示します。
當代中文課程では、動補構造をとる補語のうち、「結果補語と方向補語」の一部が動助詞に分類されています。一般的には「上」は方向補語に分類されます。
- 王先生穿上西裝,準備去上班。(王さんはスーツを着て、仕事に行く準備をした。)
- 新娘換上了另外一件漂亮的禮服。(新婦はもう一つの綺麗なドレスに着替えた。)
- 他跑了好久。最後,追上了垃圾車。(彼は長い間走った。最終的に、ゴミ収集車に追いついた。)
- 林愛麗到台灣以後就喜歡上了台灣的芒果。(林愛麗は台湾に来てから、すぐに台湾のマンゴーが好きになった。)
- 我們一走進店裡去,姐姐就看上了那個紅色的背包。(私たちがお店の中に入るや否や、母はその赤いリュックサックを好きになった。)
- 哥哥愛上了她,想跟她結婚。(兄は彼女に恋をして、彼女と結婚したいと思っている。)
構造
- 否定文:
- 你不寫上你的名字,沒有人知道這本作業本是你的。(あなたはあなたの名前を書いてないので、誰もこの問題集があなたのであることを知らない。)
- 媽媽沒搭上最後那班捷運。(母は最終の地下鉄に乗れなかった。)
- 我沒追上垃圾車,只能明天再丟垃圾了。(私はゴミ収集車に追いつけなかったので、明日ゴミを捨てるしかない。)
- 疑問文:
- 你是不是在履歷表上寫上了名字?(あなたは履歴書上に名前を書いたんですよね?)
- 爸爸看上的東西就一定很好嗎?(父が好きになった物は必ず良い物なの?)
- 老闆愛上王小姐了吧?要不然怎麼對她那麼好呢?(ボスは王さんに恋をしたの?そうでないと、なぜ彼女に対してこんなにも優しいの?)
使い方
- 特定の動詞だけが「上」と組み合わせることができます。こららは、物理的か心理的かのいずれかで、2つの名詞をお互いに接触させる動詞でなければなりません。例えば「穿,寫,愛,追」
- 全ての「V + 上」が、現実形式(肯定,否定:沒/不)や、可能形式(できる:V1得V2,できない:V1不V2)の中の全ての補語構文を持つことができるわけではありません。(テキストの)下の表を参照してください。
現実(肯定,否定:沒/不) | 可能(得/不) | |
---|---|---|
追 | O | O |
看 | O | O |
愛 | O | X |
穿 | O | O |
寫 | O | O |
送 | O | X |
換 | O | X |
喜歡 | O | X |
- 皮包雖然貴,可是不好看。媽媽還看不上呢!(財布は高いけれども、見た目が良くない。やはり母は好むことができないんだよ!)
- 雖然很多人給他介紹女朋友,但是沒有一個他看得上的。(多くの人は彼に女友だちを珠海したけれど、1人も彼が好む人はいなかった。)
補足・まとめ
S:主語、O:目的語、V:他動詞
文法構造
- 事実に関する:
- S V 上 O
- S 沒/不 V 上 O
- 可能性に関する:
- S V 得/不 上 O
意味
- 事実に関する:
- SはOに(接触していて)Vする
- SはOに(接触していて)Vしない
- 可能性に関する:
- SはOに(接触していて)Vできる / Vできない
ポイント
「上」が動助詞として機能する時は、2つの名詞(主語と目的語)が「接触していること」を意味します。全ての動詞が動助詞「上」を伴えるわけではないので、テキストの表に書かれている動詞をまずは覚えましょう。
動助詞について詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみてください。
動補構造(結果補語、方向補語、可能補語、様態補語、程度補語、数量補語)について詳しく知りたい方は、以下の記事を見てみてください。
「上」は動助詞としてだけでなく、動詞としても使われます。動詞の「上」は、當代中文課程3,第四課『様々な意味の「上shàng」』で説明していますので、気になった方は見てみてください。
課室活動
1. 台湾のあなたの旅行計画
- 目標:旅行を計画することを学ぶ
- 課題:あなたの家族は台湾を回って旅行することを計画しています。家族のために台北、台中、高雄を含む5日間の旅行を計画してください。あなたの計画をクラスで報告してください。
時間 | 要去參觀的地方 | 那個地方特色 | 晚上住的地方 |
---|---|---|---|
例:第一天 | (1)上午先到台北101 (2)下午到故宮博物院 (3)晚上⋯⋯ | (1)台灣最高的建築 (2)看看中國文化 (3)⋯⋯ | |
第一天 | |||
第二天 | |||
第三天 | |||
第四天 | |||
第五天 |
2. これらの場所はどこ?
- 目標:台湾の都市と風光明媚な場所の位置を突き止めることを学ぶ
- 課題:クラスメイトとペアになって、地図上の次に続く都市と風光明媚な地域がどこであるのか話し合ってください。
縣市名字 | 風景區 |
---|---|
(1)台北市 | (A)故宮博物院gùgōngbówùyuàn |
(2)新北市 | (B)日月潭rìyuètán |
(3)台中市 | (C)墾丁公園kěndīnggōngyuán |
(4)台南市 | (D)台灣第一個孔廟kǒngmiào(台湾の最初の 孔子を祀る寺) |
(5)高雄市gāoxióng | (E)陽明山yángmíngshān |
(6)花蓮縣huālián | (F)貓空māokōng |
(7)台東縣綠島lǜdǎo | (G)阿里山ālǐshān |
(8)嘉義縣jiāyì | (H)101大樓 |
(9)屏東縣píngdōng | (I)太魯閣國家公園tàilǔgé(太魯閣の国立公園) |
(10)南投縣nántóu | (J)台灣最高的山-玉山yùshān(台湾で最も高い山) |
(K)海底溫泉hǎidǐwēnquán |
注:縣xiàn(県のこと)、市shì(市のこと)
3. 行って良い場所を紹介する
- 目標:他者に風光明媚な地域を紹介する方法と、それらの場所の賛否を分析する方法を学ぶ
- 課題:クラスにあなたが好きな場所を紹介してください。そこの風景について、あなたがそこでできること、その場所によってあなたがどのように感じるのか、クラスで伝えてください。あなたの描写と感覚をクラスで共有してください。
地點(場所) | 墾丁kěndīng |
---|---|
特色 | (1)天氣好(天気が良い) (2)有美麗的海邊(美しい海辺がある) (3) (4) |
可以做的事(することができる事) | (1)潛水qiánshuǐ(潜水する) (2)曬太陽Shàitàiyáng(日光浴する) (3) (4) |
必須去逛逛的地方(遊びに行くべき場所) | (1)各國美食街(各国の美食街) (2) (3) (4) |
當地氣氛(当地の雰囲気) | (1)輕鬆(リラックス) (2) (3) (4) |
最適合的時間(最も最適な時期) | (1)4月,有歌唱活動(4月に歌を歌う活動がある) (2) (3) (4) |
要注意的事(注意すべき事) | (1)先訂好旅館(先に旅行を予約する) (2) (3) (4) |
4. 不愉快な経験
- 目標:不愉快な経験について話す方法を学ぶ
- 課題:あなたは以前に何かを盗まれたことがある?クラスメイトとペアになって、あなたたちそれぞれの悪い不愉快な経験についてお互いにインタビューしてください。あなたが聞いたことをクラスで伝えてください。(テキストの)下の指示に従って、出来事を描写するために「被」を使ってください。
- 時間(いつ?)
- 地點(どこ?)
- 事情的經過(何が起きた?)
- 以後要注意什麼(それ以後あなたが注意していること)
もしあなたが不愉快な出来事を考えることができないなら、あなたは下の挿絵を描写することができます。出来事を描写するために「被」を使ってください。
補足・まとめ
ポイント
テキスト
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンク
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンクです。