私は41歳の時、台湾中心部の国立台湾師範大学語学センターに1年間在籍してゼロから中国語の勉強を開始しました。暗記力低下で想像以上に大変でしたが、毎日勉強して、、、中国語で会話できるように!もちろん現在も勉強継続中です。
なぜ40代から勉強を始められたのか。それは「中国語で会話したい!」という高いモチベーションがあったから。気持ちさえあれば、意外と頑張れるものです。
「勉強してみたいけど遅いんじゃないか」と考えている方、、、遅くないですよ!
さあ、今日から始めてみましょう!!!
さて、私が在籍した師範大学語学センターは、独自に作成・出版した「當代中文課程(現代中国語コース)」を使用しています。
このテキスト、他のたくさんの語学センターでも使われるほど良くできていてオススメ!詳しい内容は下記URLから。
とても良さそなテキストですね!
オススメのテキストなのですが、難点が1つだけ。
中国語と英語で書かれていて日本語がないんです。。。
なので、日本人に理解しやすいよう翻訳していきます!
わぁ!
さらに、語学センターの先生から教わったテキストには書かれていない文法上の注意点・使用する状況なども追加します!
よろしくお願いします!
今回は當代中文課程1課本の第四課(レッスン4)を扱います。
量詞(名量詞) 「塊kuài,杯bēi,支zhī,種zhǒng」
機能
- 量詞(名量詞)は、名詞が数字によって修飾される時に必要です。
- 一杯咖啡(1杯のコーヒー)
- 十支手機(10台の携帯電話)
- 三個弟弟(3人の弟)
- 指示代詞「這zhè,那nà,哪nǎ」は、構造1-1で示された量詞(名量詞)の前にきます。「一yī」は、いつも省略されます。
[指示代詞] + [数字] + [量詞(名量詞)] + [名詞]- 這兩杯熱咖啡一共多少錢?(この2杯のコーヒーは合計でいくら?)
- 那三支手機太舊了。(あの3台の携帯電話は古すぎる。)
- 哪(一)種手機不貴?(どの種類の携帯電話が高くないの?)
指示代詞は、指示および置換として機能する単語です。その機能に応じて、文脈の中に存在する人や物、状況を指示または指定する指示代名詞、人や物を置き換える人称代名詞、疑問を表す疑問代名詞の3つのカテゴリに分類されます。
補足・まとめ
文法構造
[指示代詞] + [数字] + [量詞(名量詞)] + [名詞]
意味
- [数字][量詞(名量詞)]の[名詞]
- [指示代詞][数字][量詞(名量詞)]の[名詞]
ポイント
量詞とは何か:名量詞と動量詞
量詞とは、数を表す語の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す語要素です。日本語で何かを数える時、「1本,2冊,3台…」というように何を数えるかによって数える単位が変化しますが、中国語でも同様に何を数えるかによって数える単位が変化します。この何かを数える単位のことを中国語では「量詞」といいます。量詞はさらに、事物(名詞)を数える単位である「名量詞」と、動作の回数を数える単位である「動量詞」の2つに分類されます。
名量詞についての補足ですが、もし事物(名詞)に数と名量詞を付けなかった場合、それは「全ての事物(名詞)」、つまり「事物(名詞)の総体」を表します。鉛筆を例に考えてみましょう。事物(名詞)に数と名量詞をつけて「一支筆」とすると「一本の鉛筆」を意味しますが、数と名量詞を無くして「筆子」とした場合、鉛筆の総体、つまり「鉛筆というもの」を意味します。
名量詞は名詞によって、動量詞は動作によって異なるので、名詞や動詞を覚える際には同時に量詞もセットで覚えましょう。中国語の辞典を引くと、名詞や動詞の項目に必ず量詞が書いてあります。
名量詞「個,張」の詳しい説明は、當代中文課程1,第二課(レッスン2)『量詞(名量詞)の「個ge」と「張zhāng」』でしていますので、そちらを参照してください。
名量詞「塊,杯,支,種」の詳しい説明は、當代中文課程1,第四課(レッスン4)『量詞(名量詞)「塊kuài,杯bēi,支zhī,種zhǒng」』を参照してください。
動量詞の詳しい説明は、當代中文課程2,第十一課(レッスン11)『動量詞「下xià,趟tàng,遍biàn,次cì」』を参照してください。
介詞「幫bāng」|⋯⋯のために
機能
「幫bāng」は行為の恩恵を受ける人を示します。
- 請幫我微波包子。(私が包子を電子レンジで温めるのを手伝ってください。)
- 請幫我買一杯咖啡。(私が1杯のコーヒーを買うのを手伝ってください。)
- 請幫我照相。(私が写真を撮るのを手伝ってください。)
構造
- 否定文:否定マーカー「不bù」は介詞「幫bāng」の前に置かれます。動詞の前ではありません。
- 他不幫我微波包子。(*他幫我不微波包子。[間違った使用例])(彼は私が包子を電子レンジで温めるのを手伝わない。)
- 姐姐不幫弟弟買咖啡。(*姐姐幫弟弟不買咖啡。[間違った使用例])(姉は弟がコーヒーを買うのを手伝わない。)
- 王先生不幫我照相。(*王先生幫我不照相。[間違った使用例])(王先生は私が写真を撮るのを手伝わない。)
- 疑問文:
- 你幫不幫他買手機?(あなたは彼が携帯電話を買うのを手伝う?)
- 他幫你照相嗎?(彼はあなたが写真を撮るのを手伝う)
- 誰能幫安同微波包子?(安同が包子を電子レンジで温めるのを誰が手伝う?)
補足・まとめ
S:主語、VP:動詞句
文法構造
- 肯定文:S + 幫bāng + [人] + VP
- 否定文:S + 不幫bù bāng + [人] + VP
- 疑問文:S + 幫不幫bāng bù bāng + [人] + VP?/ S + 幫 + [人] + VP + 嗎?
意味
- 肯定文:Sは[人]がVPするのを手伝う
- 否定文:Sは[人]がVPするのを手伝わない
- 疑問文:Sは[人]がVPするのを手伝う?
ポイント
「幫」は、生活の中で他者に手助けを求める時によく使います。「請」と「可不可以」も加えて「請你可不可以幫qǐng nǐ kěbùkěyǐ bāng⋯⋯」と言うと、より丁寧な表現になるので覚えておきましょう。目上の人や先生にお願いする場合は、この丁寧な表現を使います。
主要名詞が省略された「的de」句
機能
名詞は、いつもこの構造『修飾語句 +「的」+ 主要名詞 』 を使って修飾されるか、描写されます。主要名詞が文脈から明らかな時、主要名詞はよく省略されます。
主要名詞:名詞句の核になる名詞
- A:你要買新手機還是舊手機?(あなたは新しい携帯電話を買いたい?それとも古いの?)
B:我要新的,不要舊的。(私は新しいのが欲しい、古いのは要らない。) - A:新手機貴不貴?(新しい携帯電話は高い?)
B:新的很貴。(新しいのは高い。)
構造
- 否定文:
- 你的手機不是新的。(あなたの携帯電話は新しいのではない。)
- 這杯咖啡不熱,我要熱的。(このコーヒーは熱くない、私は熱いのが欲しい。)
- 房子很貴,我不買大的。(家は高いです、私は大きいのは買わない。)
- 疑問文:
- 房子,你喜歡新的嗎?(家、あなたは新しいのが好き?)
- 手機,他買不買舊的?(携帯電話、彼は古いのを買う?)
- 咖啡,你要熱的嗎?(コーヒー、彼は熱いのを欲しい?)
補足・まとめ
文法構造
[修飾語句] + 的de (+[名詞])
意味
- [修飾語句]な([名詞])
- [修飾語句]の([名詞])
ポイント
前の会話や全文ですでに使われていて、文脈上明らかな「的de」の後ろの「+[名詞]」は省略されます。
よく使われるのがスターバックスなどで飲み物のサイズやホット・アイスなどを聞かれて答える時です。例えば、あなたが「我要一杯咖啡(私はコーヒーが1杯欲しい)」と注文したとします。そうすると店員さんは「熱的還是冰的?(温かいの?それとも冷たいの?)」というように、会話の文脈上明らかな「熱的/冰的」の後ろの「咖啡」を省略して質問してきます。これに答える場合ももちろん「咖啡」を省略して「熱的/冰的」と答えます。
ちなみに、中国語を使ってスターバックスで注文する流れは以下の通りです。実際に行って注文してみてください。
A. 飲み物に関する単語
- スターバックス:星巴克xīngbākè」
- 種類(飲み物の種類):咖啡kāfēi(コーヒー) / 咖啡那提kāfēi nàtí(コーヒーラテ) / 英式紅茶yīngshì hóngchá(紅茶) / 經典紅茶那提jīngdiǎn hóngchá nàtí(紅茶ラテ)など
- 溫度wēndù(飲み物の温度):燙一點tàng yīdiǎn(ちょっと熱め) / 熱的rède / 溫的wēnde(温かめ) / / 冰的bīngde / 少冰shǎobīng(氷少なめ) / 去冰qùbīng(氷なし)
- 大小dàxiǎo(サイズ):特大杯tèdàbēi(ベンティ) / 大杯dàbēi(グランデ) / 中杯zhōngbēi(トール) / 小杯xiǎobēi(ショート)
- 甜度tiándù(糖度):全糖quántáng / 少糖shǎotáng(7〜9割) / 半糖bàntáng(5割) / 微糖wēitáng(2〜4割) / 無糖wútáng(砂糖なし)
B. 注文の流れ(会話)
- あなた:我要———。(例:我要一杯咖啡。)
- 店員:大小?(サイズは?)
あなた:特大杯的/大杯的/中杯的/小杯的。 - 店員:熱的還是冰的?(温かいの?それとも冷たいの?)
あなた:熱的/冰的。 - 店員:糖度多少?(外国人はあんまり聞かれないけど糖度はどれぐらい?)
あなた:全糖的/少糖的/半糖的/微糖的/無糖的。 - 店員:什麼名字?(飲み物を取り違えないようにカップに名前を書くので名前を聞かれます)
- あなた:高橋gāoqiáo(日本人にお馴染みの名字を言っても通じないことがほとんどです。「高低的高gāodī de gāo,板橋的橋bǎnqiáo de qiáo」のように漢字を説明します)
- 店員:——————(塊錢)。(「七十五」のように数字だけ言われることがほとんどです)
- あなた:お金を払って受け取りカウンターの近くで名前を呼ばれるのを待つ。
太tài⋯⋯了le|⋯⋯過ぎる
機能
「太tài⋯⋯了le」は「すぎる、過度である」ことを示します。これは話し手によって与えられる否定的な観察に基づく意見です。
- 太貴了。(高価すぎる。)
- 太大了。(大きすぎる。)
- 太熱了。(熱すぎる。)
使い方
- 「太tài+Vs(形容詞)」は、名詞が「過ぎる、過度である(adj.)」ことを意味します。このパターンは述語としても使われます。例えば「那支手機太貴。(この携帯電話は高価過ぎる)」のように。
- 「太tài+Vs(形容詞)+了」はより主観的であり、話し手が「話すことが『過度である(adj.)』」と感じていることを示します。例えば「那支手機太貴了(この携帯電話は高価過ぎる)」
補足・まとめ
Vs:状態動詞
文法構造
太tài + Vs + 了le
意味
Vsすぎる
ポイント
会話でも文章でもよく使う言い方です。暑すぎる(太熱了)、遅すぎる(太晚了)、甘すぎる(太甜了)、辛すぎる(太辣了)、疲れすぎる(太累了)など。たくさん練習して身につけましょう。
能néng|能力
機能
助動詞「能néng」はいくつかの主語の能力を表します。
- 新手機能上網。(新しい携帯電話はインターネットすることができる。)
- 那支手機能照相。(あの携帯電話は写真を撮ることができる。)
構造
- 否定文:否定マーカー「不bù」は助動詞の後ろではなく前に置かれるべきです。
- 我的手機不能上網。(私の携帯電話はインターネットをすることができない。)
- 誰的手機不能照相?(誰の携帯電話は写真を撮ることができないの?)
- 疑問文:助動詞「能néng」はA-not-AパターンのAの場所に置かれます。
- 你的手機能不能照相?(あなたの携帯電話は写真を撮ることができる?)
- 舊的能不能上網?(古いのはインターネットをすることができる?)
- 那支手機能不能上網?(あの携帯電話はインターネットをすることができる?)
補足・まとめ
S:主語、VP:動詞句
文法構造
- 肯定文:S + 能néng + VP
- 否定文:S + 不能bù néng + VP
- 疑問文:S + 能不能néng bù néng + VP?
意味
- 肯定文:SはVPできる
- 否定文:SはVPできない
- 疑問文:SはVPできる?
ポイント
「能néng」は主に身体的な能力の有無(ある動作・行為が身体的に可能かどうか)を表します。例えば「マラソン大会に出てゴールした後、もう歩けない」と言いたい場合、歩く技術についてではなく、身体的に歩くことが不可能であること、言い換えると「身体的な能力が無いこと」を表現したいので、「能néng」を用いて「我不能走路」と言います。足を骨折して「歩けない」と表現する場合も同様で、歩く技術についてではなく、身体的に歩くことが不可能であること、言い換えると「身体的な能力が無いこと」を表現したいので、「能néng」を用いて「我不能走路」と言います。
「會huì」と「能néng」と「可以kěyǐ」の違い
「會huì」も「能néng」も「可以kěyǐ」も日本語で「〜できる」と訳すので、翻訳ベースで考えると混同しやすい語かもしれませんが、これらの本来の意味を理解していれば使い分けできるようになると思います。
「會huì」は技術習得の有無を表します。一方で、「能néng」は主に身体的な能力の有無(ある動作行為が身体的に可能かどうか)を表します。「可以kěyǐ」は許可に関連して「可能かどうか」を表します。
助動詞「會huì,能néng,可以kěyǐ」の違いについてさらに詳しく知りたい方は、『【中国語文法】「〜できる」と訳す助動詞「能,會,可以」の違いは何?』を見てみてください。
身体的な能力の有無を表す「能néng」について詳しく学びたい方は、當代中文課程1課本の第四課(レッスン4)「能néng|能力」を参照してください。
技術習得の有無を表す「會huì」について詳しく学びたい方は、當代中文課程1課本の第五課(レッスン5) 習得された技術を表す「會huì」を参照してください。
許可を表す「可以kěyǐ」について詳しく学びたい方は、當代中文課程1課本の第七課(レッスン7) 「可以kěyǐ|許可」を参照してください。
多duō|⋯⋯余りの
機能
「多duō」は「より多い、超える」を示すために数字の後に使われます。
- 二十多個人(20人余り)
- 五萬多支手機(5万台余りの携帯電話)
構造
1. 「多duō」が10より多い数字と結びつく時、「多duō」は残りの量を示します。
數詞(数字) | 多 | 量詞 | 名詞 |
---|---|---|---|
二十 | 多 | 個 | 人 |
五百 | 多 | 個 | 包子 |
一千 | 多 | 支 | 手機 |
三萬四千 | 多 | 塊 | 錢 |
- 二十多個人(20人余り)
- 一千多支手機(千台余りの携帯電話)
- 五百多個包子(五百個余りの包子)
- 三萬四千多塊錢(三万五千台湾ドル余り)
2. 「多duō」が数と共に使われる時、これは指定しない・明示しないことを指します。
- 五塊多(錢)[5台湾ドルそのものではなく、5より多いが6より少ない数](5台湾ドル余り)
- 一塊多(錢)[1台湾ドルそのものではなく、1より多いが2より少ない数](1台湾ドル余り)
補足・まとめ
文法構造
[数字] + 多duō + [量詞] + [名詞]
意味
[数字]余りの[名詞]
ポイント
ある限定された数字ではなく、提示した数字よりも漠然と多い数であることを示す。例えば、友だちにいくら持ってるか聞かれた時、53台湾ドル持っていて、でも正確に53台湾ドルと言わずに「50台湾ドルよりちょっと多いぐらい」というニュアンスで答えたい場合は「多duō」を使って「五十多塊錢」と表現します。
課室活動
1. 価格について尋ねて、話す
- 目標:価格について尋ねて、話すことを学ぶ
- 課題:あなたのクラスメイトが何かを購入しました。だから彼/彼女はその値段を知らせます。彼/彼女に(テキストの)下の品目の価格について尋ねてください。
咖啡:70元 | 茶:35元 烏龍茶:35元 | 手機:14800元 | 5個包子:一個12塊錢 |
圖一(図1) | 圖二(図2) | 圖三(図3) | 圖四(図4) |
2. 私の携帯電話
- 目標:簡単な言い回しを使って、日常的な物のサイズと機能を説明することを学ぶ
- 課題:あなたの携帯電話を説明してください。例えば、そのサイズとそれができること(機能)。
3. 理由を尋ねる
- 目標:理由を尋ねることを学ぶ
- 課題:あなたは友だちのためにプレゼントを買いたいと思っています。クラスメイトでペアになって、どの携帯電話がより良いか話し合ってください。あなたが選んだ携帯電話を言い、そして(選んだ)理由を説明してください。あなたたちの話し合いの中に、少なくとも以下の文法的なパターンを含んでください。
- 這三支手機,你喜歡⋯⋯,⋯⋯,還是〜?(この3台の携帯電話、あなたは⋯⋯を好き?それとも〜が好き?)
- 為什麼?(それはどうして?)
- ⋯⋯太〜了(⋯⋯は〜すぎるので)
- 一支要⋯⋯(1台は⋯⋯が欲しい)
舊的手機(不是智慧型手機) 沒有什麼能力 最便宜(一番安価) | 不能照相(写真を撮ることができない) 能上網(インターネットすることができる) | 能照相(写真を撮ることができる) 能上網(インターネットすることができる) 最貴(一番高価) |
2000元的手機 | 8000元的手機 | 12000元的手機 |
補足・まとめ
ポイント
- このレッスンで学んだ量詞や能力を表す「能」、過剰であることを伝える「太⋯⋯了」などの表現を組み合わせて表現する練習をしましょう。
文化
ピンイン(拼音)と発音の覚え書き
1. ピンイン(拼音)のルール
「zh-, ch-, sh-」が単独である時、「i」が末尾に加えられます。「-iao」が子音の後ろにこない時、「i」を「y」に変えます。yào(要)を形作るように。[説明のために第三課(レッスン3)を参照してください]
母音「u」の後ろに他の母音がくるが、前に子音がこない時、「u」を「w」に変えます。「u+ei —> wéi(微)」のように。しかしながら、「u + ei」の前に子音がくる時、「e」は省略されて、綴りは「ui」になります。「duì(對)」や「duì(貴)」のように。しかしながら、発音は「du(e)i」のままです。
2. トーンマーク(声調記号)のルール/トーンマークの配置場所
ピンインの全てのトーンマークは母音の上に置かれます。「bà(爸),mā(媽),bó(伯),mǔ(母)」のように。トーンマークを「i」の上に置く時は、(iの)点が必要ないことに注意してください。yī(一)のように。複合母音に関しては、トーンマークの配置場所は次の通りに優先します:a > e, o > i, u, ü。
- 例:
- ái(來),zhào(照),měi(美),jué(覺),dōu(都),xiǎo(小)。他にも「a/e, e/o」は決して一緒に現れないことに注意してください。
「i」と「u」が一緒に現れる時、トーンマークは最後に現れる母音の上に置かれます。duì(對),niú(牛)のように。
補足・まとめ
ポイント
- 「zhi, chi, shi」の「i」は、日本語の「i」の音ではなくて「i」と「u」の間で「u」寄りの音になります。
- 「u + ei」は、綴る時は「e」を省略した「ui」になりますが、発音は「e」を省略しないで「uei」と発音します。
- 複数の母音がある場合のトーンマークの配置場所は次のような優先順位でマークされます。
[優先度高]:a > e, o > i, u, ü:[優先度低] - 「i」と「u」が一緒に現れる時、トーンマークは最後に現れる「i」か「u」の上に置かれます。
中国語の単語(音節)構造やその構成要素の基本を学びたい方へ
ピンインや発音の基礎知識、中国語の単語(音節)構造の基本やその構成要素について解説している記事を紹介します。
中国語・華語の単語(音節)構造は「声母(Initials)+韻母(Finals)」で出来ていて、発音する時に声調(Tones)が加わります。この基本構造を正しく理解できるとピンインや声調記号(Tone marks)も自分で書けるようになります。以下の4つの記事を最初に読んで頂くと、中国語の単語(音節)構造が理解できるようになると思いますので、ぜひ目を通してみてください。
1.中国語・華語の単語(音節)構造の基本について
中国語の単語(音節)構造の基本を説明している記事です。単語(音節)構造の基本を理解したい方は、この記事をまず最初に読んでください。
2.声母(Initials)について
中国語の単語(音節)構造の各論「声母(Initials)」についての記事です。
「声母(Initials)」は全部で21個あり、それら全ての発音の基本・方法・コツをまとめた記事です。
3.韻母(Finals)について
中国語の単語(音節)構造の各論「韻母(Finals)」についての記事です。
「韻母(Finals)」は全部で36個あり、それら全ての発音の基本・方法・コツをまとめた記事です。
4.声調(Tones)について
中国語の単語(音節)構造の各論「声調(Tones)」についての記事です。
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンク
「當代中文課程」シリーズの日本語訳リンクです。